ジュビロ磐田GK八田直樹選手が見せた確かなる「成長」と「進化」。しかし、それでも大きかったカミンスキーとの「差」。(+「1VS1」のベストな対応法)
著者:山野陽嗣 ※PDFファイル「20ページ」
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≪ジュビロ磐田GK八田直樹選手が見せた確かなる「成長」と「進化」。しかし、それでも大きかったカミンスキーとの「差」。(+「1VS1」のベストな対応法)≫
前節のJ1・1stステージ第12節。G大阪VSジュビロ磐田。
磐田GK八田直樹選手が、久々のJ1、リーグ戦出場となりました。
「不動の守護神」カミンスキーの負傷によるものでしたが、個人的には「単なる運だけ」で巡ってきたチャンスだとは、全く感じませんでした。
八田選手は運だけではなく(もちろん運も重要です)、紛れもなく「己の力」でこのチャンスを掴みとった。僕はそう感じました。
なぜなら、八田選手は今季のナビスコ杯で素晴らしいプレーをし続けて、結果を出していたからです。
そのプレーには、明らかな「成長」と「進化」が見られました。
ポジショニング、重心、我慢、冷静さ…シュート前の「良い準備」から、鋭い反応で相手のチャンスをことごとく防ぐ。以前までなら「弾いていた」ような難しいボールも、見事に「キャッチ」しているシーンもありました。
そのプレーぶり、立ち姿、雰囲気…まるで、カミンスキーのようでした。
毎日、真横で共に練習する、「Jリーグ屈指のGK」カミンスキー。
この「最高のお手本」と共に練習する事で、また、試合中にベンチから間近でプレーを見る事で、ひょっとしたら八田選手は様々なモノをカミンスキーから吸収したのかもしれない…。
そう感じるほど、今季のナビスコ杯の八田選手のプレーからは「カミンスキー」のエッセンスが随所に見られたのです。
確かなる「成長」と「進化」を遂げた八田選手が、満を持して、久々のJ1のリーグ戦に臨む。
前節のJ1の全試合、全GKの中で、僕が「最も注目していたGK」は、紛れもなく、この八田選手でした。
果たして「成長」と「進化」を遂げた八田選手は、一体、どんなプレーを見せるのか…?
まるで自分の事のようにドキドキする中で、G大阪VSジュビロ磐田の試合がついにキックオフしました。
そして、迎えた、前半22分。
突如として、「大ピンチ」が訪れます。
八田選手が積み重ねてきた「成長」と「進化」を証明する時がきました。
G大阪・遠藤保仁選手に抜け出され、正面から八田選手との「1VS1」という絶望的な状況…。
磐田としては「失点」を覚悟せねばならないほどの大ピンチ。
しかし、八田選手が素晴らしいプレーでこれをスーパーセーブ!
遠藤選手がシュートを打つまでの0コンマ数秒の間に絶妙なタイミングで距離を縮めると、シュートに対して最後まで我慢して先に倒れず、ボールをよく見て、鋭い反応で右手1本で弾き出します!
「コロコロPK」で一世を風靡した遠藤選手は、PKと同じで流れの中からのシュートも、GKのポジショニングや重心を見て逆を突いて決めてくる選手。
もし八田選手の飛び出しが遅れていたり、重心がどちらかに偏っていたり、先に倒れていたりしたら、簡単にゴールを奪われていた事でしょう。
久々のJ1のリーグ戦の舞台で己の「成長」と「進化」を証明した、八田選手のスーパーセーブが、チームを失点の危機から救います。
このプレーを見た時、「久々のJ1のリーグ戦出場となった八田選手が、これまで長きに渡って己が積み重ねてきた『成長』と『進化』を証明してG大阪を無失点に抑えて、勝利を飾る。積み重ねてきた事が、ようやく報われる…」という「ハッピーエンド」になるのでは…と想像しました。
「今日は『八田選手の日』になるのかもしれない」という予感がしました。
が、残念ながら、試合はこのままでは終わりませんでした…。
皆さんもご存じのように、この試合、その後に磐田は2ゴールを奪われ、逆転負けを喫してしまいます。
2失点ともGKとの1対1に近い形でやられたもので、八田選手に「非」はありません。GKである八田選手が全く責められるような失点ではなかった事は、先に声を大にして述べておきます。
ただ…。それでも「カミンスキーなら」と感じさせられたのも、事実でした。
その「理由」とは…?
カミンスキーとの大きな「差」は、「△△」にあった。
そして、多くのGKを悩ませる、GKにとって対応が難しい「1VS1」に対する「ベストな対応」とは?「1VS1」の対応に悩むGKに、ぜひ見て参考にして頂けると幸いです。
GKに必要不可欠な「重要なノウハウ」を交えて徹底分析&解説します(これらのノウハウが含まれているため、一般の記事よりも少し割高になります)。
また、以前、大きな物議を醸した「日本代表の正GKは、なぜ、西川選手ではなく、川島選手なのか?」についても、改めて詳しく解説。
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★ 著者のGKコーチとしての主な実績 ★
◎立正大学体育会サッカー部 ※GKコーチ
2009年
東京都大学サッカートーナメント・優勝(4年ぶり)
東京都大学サッカー春季対抗戦・準決勝進出
東京都大学サッカー1部リーグ・準優勝 (関東大学サッカー大会・出場権獲得)
& リーグ最少失点
関東大学サッカー2部リーグ昇格決定戦・進出
& 予選リーグ最少失点
◎ アルビレックス新潟シンガポール ※選手兼GKコーチ
2011年
リーグカップ・優勝 (クラブ史上初タイトル獲得)
シンガポールカップ・準優勝 (クラブ史上初)
Sリーグ・4位 (クラブ史上最高順位) ※当時
◎Real Sociedad (ホンジュラス) ※GKコーチ
2013年
ホンジュラスプロサッカー1部リーグ後期・準優勝
(昇格元年のチームとしては50年間のリーグの歴史上2チーム目)
& リーグ最少失点
2014年:ホンジュラスプロサッカー1部リーグ後期・セミファイナリスト
◎Parrillas One (ホンジュラス) ※GKコーチ
2013年
ホンジュラスプロサッカー1部リーグ前期・上位プレーオフ進出
(昇格元年1季目のチームとしては史上初)
◎U-20ホンジュラス代表 ※GKコーチ
2014年
U‐20ニュージーランドW杯2015中米予選突破
ホンジュラスサッカー協会公認GKコーチングライセンス取得(日本人初)
★ 著者のGKコーチ歴 ★
2009年~2010年☟
立正大学体育会サッカー部GKコーチ
2010年~2011年☟
アルビレックス新潟シンガポールGKコーチ兼選手
2012年 ☟
アルビレックス新潟ユースGKコーチ
2013年 ☟
レアル・ソシエダGKコーチ(ホンジュラスリーグ)
パリーヤス・オネGKコーチ(ホンジュラスリーグ)
2014年 ☟
レアル・ソシエダGKコーチ
U‐20ホンジュラス代表GKコーチ
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